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ステロイドについて

丹羽先生の本の中から、ステロイドについてのお話をご紹介いたします。
さらに詳しく知りたい方は、ぜひ丹羽先生の本を読んでみてください。
ステロイドの内服は、怖いという感じがしますが、
身体に問題はないのでしょうか?
ステロイドの内服は、長期間行うと生命に関わる重篤な副作用をもたらしますので、生命を奪われないリウマチ、喘息、アトピーには絶対行うものではありません。
この副作用を避けるために40年前、ステロイドの外用剤ができました。できた当時は、アトピーが学童期までに治ることと、患部の範囲が狭いことで安全なクスリでした。

それが、最近では、何十年もの間、全身に塗らなければならなくなったために、皮膚の若い線維芽細胞がやられ、皮膚の萎縮、老化を招くようになったのです。ただし、外用剤は内服のように生命を奪うことはありません。

一部の皆さんは、無責任な自然回帰論者の言動に惑わされ、低濃度のステロイドにも拒否反応を示されるようになりましたが、この激増し、重症化しているアトピー性皮膚炎に大学病院でも全く手を焼いている状態です。

そこで、大学病院の先生の中には堂々と「アトピーはもうステロイドを使わないと治らない」と患者に伝え、外用どころかステロイドの内服を行っています。やむを得ず、ステロイドを飲ませなくてはならないところまで、アトピーは手に負えなくなっているのです。

何年も何十年もその道専門に研究を重ね、なんとかアトピーに対処しようとしている最高の研究機関の大学病院で、きつい高濃度のステロイドの外用剤どころか、長期間内服すると身体の全身的な異常を起こし、生命まで奪いかねないステロイドの内服を始めているのです。

しかも、命にかかわらないアトピー性皮膚炎にです。患者さんに何十年も使用すると(中止すると悪化するため、いったん使い始めると、何十年も使わざるを得なくなります)生命を奪うのが、ステロイドの内服です。この現実をしっかり認識しておかなければなりません。
rain
ステロイドを内服することに抵抗があります。
今後も取り続けても大丈夫なのでしょうか?
ステロイド(副腎(ふくじん)皮質(ひしつ)ホルモン)剤は約40年あまり前にアメリカで開発され日本にもたらされました。
このステロイドの出現で、それまで思春期の娘さんが紅斑性(こうはんせい)狼瘡(ろうそう)(SLE)や結節性(けっせつせい)動脈(どうみゃく)周囲炎(しゅういえん)(PN)などの恐ろしい膠原病(こうげんびょう)にかかると、若くして必ず命を奪われていたものが、一命をとりとめるようになりました。
ただし、ステロイド内服剤は、欠点や弊害(へいがい)もまた極めて大きいものであることを認識しなければなりません。

まず第一に、ステロイド剤は症状を抑えるだけで、内服を中止すると元のモクアミに戻ること。
次に、この薬は身体のすべての反応(よい反応も悪い反応も)を抑えるため、必然的に副作用が出るという点です。

例えば、身体にとって困る反応(熱、はれ、痛み、発疹、かゆみ、喘鳴(ぜんめい))を抑えるのはありがたいのですが、身体にとって必要な反応、例えば筋肉の発育、骨の発達、ばい菌やカビが侵入した時にこれを叩く反応なども抑えてしまいます。
その結果、長期間使用していると骨がぼろぼろになり、筋肉もぼろぼろになり、胃潰瘍(いかいよう)、糖尿病も発生し、さらにばい菌に対する抵抗力も低下し、抗生物質も効かなくなって肺炎や腎(じん)孟(う)炎(えん)を起こして死亡することもあります(特にこの副作用は子供さんと老人に多く見られます)。

さらにもう一つの困った副作用は、ステロイドを中止すると元の症状が爆発するように出るのですが、それ以上に恐ろしいのは、ステロイドを減量したり、中止しようとすると、麻薬のような禁断症状が出て、激しい頭痛、高度なめまい、耳鳴り、さらには呼吸困難を起こして死亡することさえあるということです。(中略)

私も西洋医学の教育を受けていますので、どうしても使わなければならないときは、必要最小限の範囲で使用します。ただし、それは、さきほどの紅斑性(こうはんせい)狼瘡(ろうそう)(SLE)や結節性(けっせつせい)動脈(どうみゃく)周囲炎(しゅういえん)(PN)のように放っておくと命をとられてしまう病気に限定しています。
rain
ステロイドの外用剤を治療に使うことを絶対に反対する医師が
いますが、そんなに恐ろしい薬なのでしょうか?
ステロイドの内服に強い弊害(へいがい)がみられることがわかったために外用剤で治療し内服による恐ろしい弊害(へいがい)が起こらないようにという意図のもとにステロイドの外用剤が登場しました。
そのために、ステロイドを内服したときのような弊害(へいがい)が出る心配はほとんどありません。(中略)

アトピーの場合、ステロイド剤を外用した場合の副作用でもっとも問題になるのは、若い線維芽(せんいが)細胞の抑制による皮膚萎縮(いしゅく)作用にあります。
皮膚が萎縮すると、皮膚が薄くなったり、血管が皮膚表層に目立つようになったり、少しの外的刺激で破れやすく、切れやすくなったりします。皮膚の若い細胞が減少するため、皮膚が老化してくるのです。

これは市販のステロイド外用剤を10年から20年ずっと続けて使用されている患者さんによく見られる現象で、顔の皮膚が切れて線状(せんじょう)に出血したり、30歳くらいの若さで80歳くらいの老人のように薄いシワのよった皮膚になっているのをよく目にします。
このように、外用の場合はよほど極端な量を使用しない限り皮膚のトラブルだけの問題ですみ、内服のような生命に影響することは今のところ皆無と言っていいようです。

ただ、呆れたことに、ステロイドの外用剤は皮膚萎縮(いしゅく)作用があるから行わず、週に一度注射をし始めたお医者さんも現われています。
くれぐれもお断りしておきますが、ステロイド外用剤が生命にとって致命的な副作用を起こさないのに対して、ステロイドの内服(注射は言うに及ばず)は生命にも関わる副作用を引き起こすのです。

ステロイド外用への極度のアレルギー反応≒拒絶(きょぜつ)反応が逆にこのような恐ろしい治療をもたらしたのです。
ステロイドの外用を恐れてステロイドの内服、注射に走るのは「とんでもない暴挙」としか言いようがありません。

『丹羽療法―全国のアトピー患者が信頼するこれだけの理由 』(丹羽靭負著)より抜粋

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