最近、健康のカギを握る物質として『活性酸素』と『SOD』の働きがクローズアップされています。それは活性酸素が体内に増加すると、ガンや生活習慣病をはじめとするさまざまな病気を引き起こすことが明らかになってきたからです。
私たちの体は、菌やウィルスなど外敵と認識したものが体内に侵入した時、細胞内で活性酸素を発生させて攻撃し、身を守る機能を持っています。一般に免疫といわれる働きの一部です。
有害物質から私たちの身体を守ってくれる働きがあるのですが、公害・薬害・食品添加物など現代文明の弊害がこの活性酸素を増加させ暴走されています。
活性酸素がなければ困りますが、菌やウィルスを瞬時に殺すほど強い殺菌力を持っているので、大量に作られる条件が重なった時は正常細胞にもダメージを与え、これが発病や効果促進をさせてしまうのです。
また、この活性酸素が体内で脂質と結びついてできる過酸化脂質は、細胞内や血管、臓器などにへばりついて肥満や血流障害、細胞の劣化の原因となり生活習慣病を引き起こします。
現代の病気の85%以上は活性酸素と過酸化脂質が原因で発病や悪化をすることがわかってきました。
体内に活性酸素が増えても、人間や動植物には増加した活性酸素を取り除くSODという物質(酵素)が存在し、病気を防ぎ健康を守ってくれます。私たちの健康は、活性酸素とSODのバランスによって保たれているのです。
SODとは、『活性酸素を取り除く酵素』(スーパーオキサイドディスタムターゼ)の頭文字をとったもので、このSODは必要以上につくられた活性酸素を取り除いて、私たちの身体を健康に保つ働きをしています。
しかし、過剰に活性酸素が増えると、体内のSODでは除去しきれず、病気を誘発します。また、40歳を過ぎると体内で作られるSOD量がぐっと減少してきます。
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